政策金利据え置き 中銀 預金準備率は引き下げ

 インドネシア中央銀行は21日、定例の金融政策決定会合の結果、政策金利の指標金利「7日物リバースレポ金利」を5・0%で据え置くと発表した。景気刺激を狙い、4カ月連続で利下げをしてきたが、米国が金利据え置きを示唆する中、当面は外的要因を見極める方針だ。
 中銀のペリー・ワルジヨ総裁は同日の会見で「金融政策は引き続き緩和的である」として、年内の再度の利下げの可能性については否定しなかった。臨機応変に対応していく姿勢を改めて示した。
 一方で、流動性を高め、資金調達促進や景気浮揚を図る施策の一環として、銀行の預金準備率を0・5ポイント引き下げる。商業銀行向けの預金準備率は5・5%になる。来年1月2日から適用される。
 為替相場やインフレ率は概ね想定内にあるが、銀行貸出の伸びが鈍いことなどを理由に引き下げる。(平野慧)

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