トラの襲撃相次ぐ スマトラで2人死傷
南スマトラ州でトラに人間が相次いで襲われた。17日夜、ラハット県のプラウパナス村のコーヒー農園で木を伐採していた50代の男性が襲われ、頭などを負傷し、死亡した。また16日午後、パガララム市のデンポ山のキャンプ場で、観光客の10代男性が、テントに侵入してきたトラに襲われ、頭に重傷を負った。地元メディアが報じた。
いずれも襲ったトラは特定できていないが、同州の自然資源保護センター(BKSDA)は、絶滅危惧種のスマトラトラとみている。
「保護地域で食料や水がなくなったため、人がいる場所に出て来た」と述べ、生態系破壊が背景にあるとの見方を示し、州に保護策の強化を求めている。(大野航太郎)