中国石油大手にLNG輸出へ 国営ガスPGN 来年1月から
国営石油・ガスプルタミナ傘下のプルサハン・ガス・ネガラ(PGN)は11日、中国国営の中国石油化工集団(シノペック)グループとの間で液化天然ガス(LNG)輸出契約を結んだと発表した。搬送手段や分量などの詳細は今後詰めるが、シノペック側は来年1年間でLNG船6隻分の輸入を検討する。最初の出荷は来年1月を予定している。
中国の昨年の天然ガス輸入量は、前年比約38%増の5400万トンで世界2位。政府が注力する環境対策の一環で石炭・石油に代わるエネルギーとして需要が増している。米中貿易摩擦の影響を受けて、米国以外の調達ルート開拓を進めてきた。
プルタミナ傘下の枠組みに入り、海外事業強化を進めるPGNにとって、中国の大企業との協業には大きな意義があるとしている。12日、取材に対してLNG基地の整備などでも、今後協業していきたい意向を示した。(平野慧)