本物のインドネシアを歩く ジョグジャ世界遺産ウオーク

 11月16日(土)、17日(日)に、ジョクジャカルタの世界遺産・プランバナン遺跡周辺を歩く国際イベント、「ジョクジャ世界遺産ウオーク」が開催されます。開催11年目となるこの国際ウオーキングイベント、実は「ツアーでは行けないようなインドネシア体験をしたい」という方にこそ、オススメしたいイベントです。今回は、このイベントの魅力を紹介いたします!

■プランバナンを歩く
 本イベントは16、17日の2日間開催。1日目は世界遺産のプランバナン寺院遺跡群を歩きます。この日のハイライトは、のどかな田園風景と遺跡! プランバナンといえば天に向かってそびえ立つロロ・ジョングラン寺院がメジャーですが、その周囲一帯には8世紀のヒンドゥー・仏教寺院が点在しており、歩いて回ることができます。
コースは5・10・20キロから選べ、一番人気の10キロであれば、のんびり休憩しながらでも午前10〜11時に歩き終わることができますよ。
 コースでは、田園だけでなく村の中も通ります。地元の方々が伝統音楽・舞踏を披露したり、子ども達は参加者とハイタッチをしたりしてウオーキングを盛り上げてくれます。

■ムラピ山 麓の村へも
 2日目はムラピ山麓のパンチョ村(Pancoh tourism village)を歩くコース。この日は、より「アスリ」(インドネシア語で「本物、自然」)な風景が見られるのが魅力です。平坦なコースの1日目と違い、高低差ある山中をウオーキングしながら、スネークフルーツ畑を見たり、テヌンという織物作りを体験。また休憩地点で現地の方々が用意してくれる珍しい果物や伝統菓子を試すなど、ウオーキングというよりは、村のお祭りに参加している雰囲気です。
 インドネシアに長く暮らしている方でも、山中の村を訪れ、交流する機会はあまりないのではないでしょうか。2日目のパンチョ村コースに参加することで、インドネシアの新しい一面、魅力を知ることができると思います。

■参加者から感謝の声
 昨年、日本より参加された方の感想を一部ご紹介いたします。
 「言葉に頼らないノンバーバルな国際交流ができて楽しかったです。いろんな国からさまざまな人種が集まりますが、みんなで同じ方向を目指して歩くと、気持ちが通じ合う気がしました」。
 「歩いてる途中で住民の方が話しかけてくれたり、珍しい果物を食べたり、ツアーや普通の旅行では体験できないような経験ができたことが印象深いです」。 インドネシア人はもちろん、他国の方との交流ができることも日本人にとって大きな魅力のようです。

■地震支援が結ぶ絆
 本イベントは日本と縁が深く、06年のジャワ島中部地震からの復興支援として企画が始まり、08年の「日本〜インドネシア友好50周年」の記念事業として開催されました。ジャカルタの「じゃかるた歩く会」主催で毎年50人以上の参加もいただいています。もちろん、ご家族、ご友人との参加や、お一人の参加でも大丈夫です!

■申し込み
 ことしの申し込み締め切りは10月31日。参加はウェブサイトで受け付けています。(1日目30ドル・2日目25ドル、1日のみ参加も可)。なお、フレンドシップウォーク(15日午前)、ウェルカムディナー(15日夕)、フレンドシップディナー(16日夕)、フェアウェルディナー(17日夕)にも別途お申し込みいただけます。申込サイト(英語、https://www.jogjaheritagewalk.com/home.html)。(青年海外協力隊・ジョグジャカルタ特別州観光局配属・青木聖・写真は2018年大会のもの)

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