10都市で学生デモ 28日 改正汚職撲滅法の無効化求め

 全インドネシア学生評議会(BEM・SI)は28日、ジャカルタ特別州を含む全国10カ所で、改正汚職撲滅法の無効化などを大統領に要求するデモを計画している。BEM・SIのコーディネーターのエルファン・カニヤワンさん(20)が24日、じゃかるた新聞に明らかにした。
 BEM・SIに参加する約180大学の学生を動員する。ジャカルタでは、インドネシア大学(UI)、トリサクティ大学、国立ポリテクニック・ジャカルタ、ジャカルタ国立大学(UNJ)などの学生が、中央ジャカルタ区のモナス(独立記念塔)広場の南西のロータリー付近に集結する。参加人数は不明。
 ジャカルタのほか、西ジャワ州バンドン、ジョクジャカルタ特別州、東ジャワ州マラン、北スマトラ州メダン、中部カリマンタン州パランカラヤ、東カリマンタン州サマリンダ、南スラウェシ州マカッサル、西ヌサトゥンガラ州マタラムの9カ所でデモが行われるという。
■「汚職横行」に危機感
 エルファンさんは、西ジャワ州ボゴール出身。ジャカルタ国立大学(東ジャカルタ)に通う。ことし4月から全インドネシア学生評議会(BEM・SI)に参加し、教育ボランティアなどに従事。汚職撲滅委員会(KPK)の権限を大幅に縮小する法改正に対し、「このままでは汚職が横行する」と危機感を感じ、9月から学生デモに参加する。
 同大の学生評議会(BEM)の代表として、デモに参加する同大学の学生を取りまとめている。
 教育学部で、障がいを持つ児童の教育を学ぶ。将来は政策提言などを行う非政府組織(NGO)に就職を希望しているという。
 BEM代表としての任期は来年4月で終わるが、「(任期終了後も)社会を良くするために戦っていきたい」と話した。

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