日本にタコ輸出へ 漁業公社 ナトゥナ海域産
スシ・プジアストゥティ海洋水産相と漁業公社はこのほど、日本向けにタコの輸出を始めると発表した。リアウ諸島州のナトゥナ諸島周辺海域で漁獲し、輸出する。
輸出事業は、8月に日本で行われた国際水産養殖技術展への参加をきっかけに、漁業公社と野村貿易の間で契約が成立し、実現した。海洋水産省やナトゥナ県も事業に協力しているという。
ナトゥナの漁港はジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領が進める、主要港湾間の航路「海の高速(トール・ラウット)」構築事業の一環として整備された。漁港施設や市場の整備には日本政府が25億円を無償供出し、開発協力を行っている。ナトゥナ港はアジア市場の拠点となることが期待されており、日本へのタコ輸出事業はアジア向け輸出拡大の一つの成果といえる。
インドネシア産タコなどの水産物は日本でも需要が高まっている。10月から1月までが需要のピークで、輸出量は1カ月当たり30~60トンを想定している。価格は1キロ当たり7万2千ルピアを想定している。
漁業公社はアジアのほか、アメリカや欧州なども含めた海外への輸出拡大に力をいれている。(リンダ・シラエン、小山倫)