新型ミラーレス発表 操作性と動画機能を強化 富士フイルム
富士フイルムの現地法人、富士フイルム・インドネシアは24日、APS―Cミラーレスカメラ「X―Aシリーズ」の新モデル「X―A7」を発表した。ボタンの数を減らし、操作を背面のタッチスクリーンに集約することで簡便化。また、秒間30コマの4K動画撮影が可能になった。標準レンズ付きで1099万9千ルピア。来月から店頭販売を開始する見通し。
富士フイルム・インドネシアの川久保典之社長は「X―A7をエントリークラスの看板モデルにしたい」と意気込む。デジタルカメラの需要が一巡し、市場が「踊り場」に入ったと指摘。スマートフォンで写真撮影を楽しんできた層や、インスタグラムなどで動画を発信する「Vlogger(ブロガー=ビデオとブロガーを組み合わせた造語)」と呼ばれる層など、若年層を中心に新たな需要掘り起こしを図る。
富士フイルム・インドネシアの宮子隆部長によると、同社はミラーレスカメラ市場で販売台数ベースで約40%のシェアを持ち、ソニーと首位の座を競う。近年、ニコンやキヤノン、パナソニックなどがフルサイズセンサー搭載のミラーレスカメラを、相次いで市場に投入している。(高地伸幸、写真も)