国会前に1万人 各地で大規模学生デモ 「民主化後退」に反発
捜査機関の汚職撲滅委員会(KPK)の権限縮小など、「インドネシア民主化の後退」とも受け取れる一連の法改正の動きに反発し、23日、学生らが国内各地で大規模なデモを繰り広げた。ジャカルタの国会前では、学生自治会組織などの学生ら約1万人がガトットスブロト通りを埋め、「改革貫徹」を叫んだ。
デモがさらに拡大した場合、発足を前にした第2期ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)政権の懸念材料となる可能性もある。
地元メディアによると、同様のデモは、ジャワ島のジョクジャカルタやバンドン、マラン、南スラウェシ州マカッサル、東カリマンタン州サマリンダなどでも行われた。ジョクジャカルタのデモは、国会が可決したばかりの、KPKの活動を規定する法律の再改正や、大統領侮辱への罰則強化などを含む刑法改正の延期などを要求した。(米元文秋、写真も)