奇数偶数制の拡大開始 ジャカルタ グーグル記載なしで混乱
ナンバープレート末尾の数字による車両の進入規制策「奇数偶数制度」が9日から、ジャカルタ特別州の新たな16の通りで本格導入された。違反者には反則切符が切られ、反則金が発生する。初日の朝には一部の通りで、グーグルマップに記載がないため違反する者もあったという。地元メディアが報じた。
東ジャカルタ区マトラマンのプラムカ通りで午前、取り締まりを行っていたマトラマン警察の担当者によると、同通りの違反者の多くはグーグルマップに従っていたためという。グーグルマップ上ではことし3月から、奇数偶数制度の対象通りを避けるルートの検索ができるようになっているが、新しい同通りを避けるルートは表示されていなかったという。
同警察は、8月上旬から約1カ月間の周知活動があったが、制度拡大を理解していない運転者がまだ多くいるとした。
首都圏専用バスのトランスジャカルタ(TJ)は、制度拡大によって影響を受けるとみられる地域にミニバスのマイクロトランスなどを含む計48のルートを準備した。さらなる乗客増を見込み、バス停の拡張工事を進めており、現在は中央ジャカルタ区スディルマン通りのトサリ停留所で工事が行われている。(上村夏美)