50団体が出店 JNTO トラベル・フェア
日本政府観光局(JNTO)主催の第12回ジャパン・トラベル・フェア(JTF)が8月30日~9月1日、南ジャカルタのモール、コタ・カサブランカで行われた。旅行会社や日本の地方自治体、航空会社など50以上の団体がブース出店した。アトリウムに設けられたステージでは三味線やあめ細工のパフォーマンス、インドネシア人旅行ブロガーによるトークショーなどが開催された。
JNTOジャカルタ事務所の天野泉所長は30日に行われた開幕式で、「日本には美しい自然や文化に満ちた魅力的な観光地がたくさんある」と話し、「(今回のJTFでは)秋冬シーズンの日本でどんな体験ができるのか、来場者の皆さまに紹介したい」と語った。
日本旅行(東京都中央区)の現地法人ジャバト・インターナショナルのブースでは、JR西日本が昨年から運行しているハローキティ新幹線の乗車や、来年4月公開予定のインドネシアのホラー映画「ザ・ドール・ビレッジ」の舞台となる徳島県三好市の名頃地区訪問などを含む5泊7日のツアーを紹介。ことし10月から来年3月にかけて合計7回のツアーを予定しており、映画公開後も積極的に売り込みをかけるという。
同社の政本康之社長によると、名頃地区は人間そっくりのかかしが至る所に置かれた「人形の村」として、2014年ごろから欧米人を中心に注目が高まっているという。
インドネシアでの知名度は高くないが、「来年4月に映画が公開されれば、ツアーの問い合わせも増えるのでは」と期待を寄せている。
個人旅行の傾向強い
政本社長は「最近のインドネシア人訪日客の特徴として、ツアーよりも個人旅行を好む傾向が強くなっている」と語る。また、ブースで航空チケットやホテルなどの予算を問い合わせ、実際の予約はオンラインで行う人が増えているという。
同社では今後も西日本を中心に地方の名所を掘り起こし、オンラインサイトや競合他社と差別化を図りながら、訪日客の需要取り込みを図りたい考えだ。(高地伸幸、写真も)