シャリア版電子決済開発 リンクアジャ 11月に運用開始目指す

 国営企業系電子決済アプリ「リンクアジャ」を提供するフィンテック・カルヤ・ヌサントラは27日、国営4行のシャリア部門と提携し、シャリア金融商品やハラル製品の取引を行う「リンクアジャ・シャリア」を開発、11月に正式リリースを目指すと明らかにした。
 アプリにはマンディリ、バンク・ラクヤット・インドネシア(BRI)、バンク・ヌガラ・インドネシア(BNI)、バンク・タブンガン・ヌガラ(BTN)のシャリア部門が参加、取引を監督する。
 電子商取引(EC)サイト大手のトコペディア、ブカラパックと提携し、アプリを使用した売買を後押しする。また、喜捨(ザカート)やモスクへの寄付などをアプリで行える機能も付ける予定だ。
 政府が5月に発表した、シャリア経済発展に向けた2019~24年のマスタープランの一環。年初に設立されたシャリア金融国家委員会(KNKS)が協力する。
 国民の9割近くを占めるイスラム教徒に電子決済の利用を促すと同時に、国内のシャリア金融業界を盛り上げたい考えだ。(大野航太郎)

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