フェリー炎上、3人死亡 東ジャワ州マサルンブ諸島沖 309人が避難
東ジャワ州マサルンブ諸島沖で22日夜、旅客フェリー「KMサンティカ・ヌサンタラ」が炎上し、3人の死亡が確認された。バサルナス(国家救命隊)や付近の漁船が救助にあたり、25日までに乗客・乗員309人が避難した。バサルナスが発表した。
フェリーを運営していた地場企業の客員名簿には111人の氏名が記載されていたが、船長は地元メディアに対し、実際には277人が乗っていたと話している。正確な乗客数は不明で、今後死者が増える可能性もある。
船は東ジャワ州スラバヤ市を午後8時ごろ出発し、東カリマンタン州バリックパパンに向かっていた。バサルナスが火事を確認したのは同8時45分ごろ。船内には、客室より下部に自動車とオートバイの積載スペースがあり、ここから火の手が上がったと見られる。
乗員が消火を試みたが失敗し、複数の救命ボートで脱出、4時間以上漂流したのち、近海を通りかかった漁船や駆けつけたバサルナス船などに救助された。ボートに乗れず、海に飛び込んで一命を得た人もいたという。
バサルナスの捜索で25日までに3人の遺体を回収、身元を確認するため付近の病院に送られた。州警などと協力し、未発見の被害者の有無や火事の原因などを調べている。(大野航太郎)