トランプ氏企業と提携 MNCグループバリ、スカブミで リゾート開発に17億㌦
複合企業MNCグループの不動産事業を担うMNCランドは13日、西ジャワ州スカブミ県リドとバリ島タバナンの高級リゾート開発計画で、トランプ米大統領が創立した複合企業トランプ・オーガニゼーションと提携し、今後3年間で17億ドルの投資を行うことで合意したと発表した。
MNCグループを率いるハリー・タヌスディビヨ氏は13日、中央ジャカルタのMNCランド本社で、来イしたトランプ大統領の長男のドナルド・トランプ・ジュニア氏と会談した。
ハリー氏は2015年、米大統領に就任する前のトランプ氏と提携で合意。トランプ氏は大統領就任後、事業をジュニア氏に引き継いだ。
リゾートの用地面積はリドで305ヘクタール、タバナンで102ヘクタール。高級ホテルやゴルフコース、ビラなどを建設する。
MNCグループはリド周辺で、ボゴール~チアウィ~スカブミ間を結ぶ高速道路などインフラ開発を進めてきた。スカブミ県内では同グループが推進する新空港建設計画も始動しており、交通網整備を追い風に観光、休暇先として需要を見込む。
リゾートとして国際的に知名度が高いバリでは、国外からの観光客をターゲットにする。ビーチやクラブも開発する計画だ。
投資スキームは明らかになっていない。
地元メディアによるとMNCランドは、トランプ氏側からライセンスを1200万ドルで購入した。
2020年の開業を目指してきたが、工事は遅延している。(大野航太郎、リンダ・シラエン)