拡張で生産能力25%増へ ネスレ 3工場に1億㌦投資
スイス系食品世界最大手ネスレの現地法人ネスレ・インドネシアは31日、1億ドルを投じて国内3カ所の工場を増強すると発表した。総生産能力を25%向上、年間62万トン級から同77万5千トンまで増やす。 同日にアイルランガ・ハルタルト工業相を招き、西ジャワ州のカラワン工場の、拡張工事着工を宣言した。
拡張完了は来年以降になる見通し。高付加価値製品の需要が高まることを見越し、事業を拡大する。
東ジャワ州クジャヤンとランプン州パンジャンの2工場でも生産能力を向上させる。
アイルランガ工業相は、ネスレがインドネシアで事業を展開してきた48年間を踏まえ、「この大型投資はインドネシア市場に対して多国籍企業が期待していることの表れであり、ネスレに続く企業がさらに増えることを願っている」と話した。
ネスレは国内で健康的、栄養価が高い食品の需要が増大すると予想しており、ココア味の麦芽飲料「ミロ」やコーヒー、粉ミルク製品などの品質向上と生産増を進める。(平野慧)