ムアラカラン火力発電所 ガスタービン設置完了 MHPS製造、来年運転開始へ

 国営電力PLNは29日、北ジャカルタで建設が進むムアラカラン・ガス火力発電所で、三菱日立パワーシステムズ(MHPS)の高砂工場(兵庫県)で製造されたガスタービンの設置完了を祝う式典を開いた。建設の進ちょく率は68%を超え、2020年3月の運転開始を目指す。
 同発電所は50万キロワット(KW)の天然ガスだきのガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電を行う。ガスタービンでの発電時の蒸気を利用し、燃料量に対する発電効率を上げる。蒸気タービンを含めた稼働は20年10月を目指している。
 タービンはMHPSが三菱商事と国営建設ウィジャヤ・カルヤ(ウィカ)から受注、6月に出荷を発表していた。同社の従来製品と比べ、20~30%ほど小型化した。他にも蒸気タービン1基と付帯設備一式を供給する。
 MHPSはインドネシアで長年にわたり、国内の発電所建設に携わってきた。今回の建設地の面積は約3・75ヘクタールで、昨年工事を開始。狭い土地で建設の難易度は高い一方、進ちょく率は目標を上回っている。MHPSインドネシアの石倉一樹社長は「ウィジャヤ・カルヤ、PLNと長年関係を築いてきた成果」と手応えを語った。(大野航太郎、写真も)

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