ソロ市長候補に浮上 大統領長男と次男、知名度90%
2020年に行われる中部ジャワ州ソロ市長選の候補者に、ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領の長男ギブラン・ラカブミンさん(31)と次男カエサン・パンガレップさん(24)が浮上してきた。飲食ビジネスで頭角を現している兄弟だが、世論調査での知名度は9割に上り、政界進出を期待する見方も出てきている。
世論調査はソロ市のスラメット・リヤディ大学が6〜7月に実施。次期市長としての支持率は、アフマッド・プルノモ副市長(70)が38%、ギブランさんが13%、闘争民主党(PDIP)ソロ支部長のトゥグ・プラコサさん(60)が11%。カエサンさんは1%だった。
一方、知名度ではギブランさんが90%でアフマッド副市長を上回った。カエサンさんも86%と高かった。
ソロ市では、市長を務めたジョコウィ大統領や所属政党PDIPの人気が高く、ギブランさんらの動きが注目されている。
ギブランさんはマルタバック店、カエサンさんは揚げバナナ店やコーヒー店を経営し、先月には兄弟でライスボウル店を開店させるなどビジネスに力を入れている。
調査結果を受け、ギブランさんは地元メディアに「とてもありがたい」とコメント。一方で政界進出の可能性については「まだカエサンとの(ビジネス)拡大に集中する」と述べた。
父ジョコウィ氏は「親としてうれしい」と結果を歓迎し、「自立した子どもたちなので」と息子たちの自由にさせたい考えを示した。(木村綾)