ミレニアル世代に注力 家電17モデルを発表 アクア・ジャパン
ハイアール・グループが展開する旧三洋電機のブランド「アクア・ジャパン」は24日、新製品17モデルや今後の戦略を発表した。中間上位層の中でも25~35歳の「ミレニアル世代」、特に若いファミリー向けの販売に注力する。
同社の昨年の売上成長は前年比28%。目標の32%にはわずかに及ばなかった。ハイアール・セールス・インドネシアの定行健志社長は「世界的な消費トレンドがモノからコト(旅行やエンターテインメントなど)に移り変わる中、目標には届かなかったものの、大きく成長することができた」と指摘。ことしも前年比28%の売上成長を目指す。
また、調査会社を通して4都市800人を対象に「ブランド認知度調査」を定期的に実施しており、2016年の7%から2018年には48%まで認知度が向上したという。ことしは60%を目指し、家電量販店やショッピングモールでの出品を強化していく。
また、会見では冷蔵庫、洗濯機、エアコン、テレビ、チェストフリーザー(冷凍庫)の新モデルを発表した。同社はことし、現在展開している98シリーズ、全168機種の家電製うち、55機種の新モデル発表を予定しているという。
アクア・ジャパンは16年からインドネシアで展開を開始。伝統市場での販売で低~中間層の間で厚い支持を受け、販路を拡大してきた。その後、中間上位層向けのハイエンドモデルの投入も始め、18年は売上の約32・8%を占めるまでに成長した。
全国に217のサービスポイントを持ち、▽ユーザーの連絡に対して2時間以内に返信する▽1日で修理を完了させる▽7日以上ユーザーを待たせない——ことを定めた「2—1—7コミットメント」など、サービス体制も整える。現在売り上げの約90%を占めるジャワ島、スマトラ島、カリマンタン島、スラウェシ島を重点的に売り上げを伸ばしていく考えだ。(高地伸幸、写真も)