5月訪日者、前年比4.3%減 JNTO エアアジア運休影響も
日本政府観光局(JNTO)が21日、5月の訪日外国人数(推計値)を発表した。インドネシアからは前年同月比4・3%減の3万100人で、2カ月連続の減少となった。昨年5月に就航、格安航空(LCC)インドネシア・エアアジアXのジャカルタ~成田の直行便運休などが影響した。
エアアジアXのジャカルタ~成田便は同路線初のLCC直行便として注目を集めたが、就航からわずか5カ月で運休した。同社は「運航効率改善のための路線網の再構築」を理由としていた。往復全体での搭乗率に課題があり、採算性が取りづらかったとの指摘がある。
JNTOは7月に報奨旅行を扱う旅行会社向けのセミナーを行うほか、8月にジャパン・トラベル・フェア、9月にジャカルタ特別州、東ジャワ州スラバヤ市、北スマトラ州メダンで旅行会社向けのセミナー・商談会を開催。訪日旅行者増に向け、プロモーションを展開していく。
1~5月の累計は前年同期比5・5%増の16万6600人だった。
5月単月の全体での訪日外客数は、前年同月比3・7%増の277万3千人だった。5月として過去最高を記録した。(大野航太郎)