販売目標を維持 HMSI榧木社長 建設など回復に期待
ことしの自動車販売台数が落ち込む中、日野モータース・セールス・インドネシア(HMSI)は、2月に示した販売目標、前年比12%増の4万5千台を維持する。23日、HMSIの榧木(かやのき)寛雄社長に話を聞いた。
――ことしの国内販売については。
大統領選挙などの影響で、上期は低いレベルになると見ていた。今後の回復で目標達成を目指す。(60%超のトップシェアを持つ)中型トラックに関しては、去年の後半少し止まっていた建設系の需要も、選挙後落ち着いたら出てくる。カーゴ系の需要もあるだろう。
――小型トラックの販売については。
小型トラックは毎年1%くらいずつ増えており、確実に伸ばしていきたい。まずは信頼を得ていくこと。シェアは(信頼の)結果。アフターケアも含め、お客様に「日野を使ってよかった」と思ってもらうことが重要。小型、中型の両面で販売増を狙う。
――再選がほぼ決まったジョコ・ウィドド政権をどう見るか。
これから5年間、(インフラ開発などの)政策が継続することに関する安心感が大きい。前回の任期よりも政策に集中でき、経済発展を進められるのではないか。
――国内景気への影響については。
大統領選の影響はあるが、現状そう悪くなく、需要そのものは底堅いものがある。
(販売台数が落ち込んだ)2015年ごろは、新政権がまだ落ち着かない状況の中で、石炭価格が下がり、さまざまな要素が混ざった「調整の時期」になった。
現状マイニング(鉱業関係)は良くないが、お客様も前回の失敗から無理な投資をしてこなかったようで、需給調整は前回よりも穏やかだろう。(大野航太郎、写真も)