思い出残る50周年に JJS 記念碑披露
バンテン州南タンゲラン市のジャカルタ日本人学校(JJS)は3日、「創立50周年プレ記念式典」を開催、記念碑が披露された。米村博司校長は10月に予定する本式典に向け、「アイディアを出して、思い出に残る50周年記念行事をみんなでつくりあげよう」と児童生徒らに呼び掛けた。
記念碑はPTAに寄贈され、正面玄関脇に設置された。校歌の一節「強い心に鍛えた体」と刻まれている。除幕の様子は、スマートフォンのテレビ電話を通して体育館に集まった児童生徒らに伝えられ、記念碑が姿を見せた瞬間には拍手が湧き起こった。
式では50年を振り返るスライドショーが上映された。1969年5月5日に開校式が行われ、児童11人、教職員4人でスタートを切った南ジャカルタ・テベット校舎、72年に移転した同パサールミング校舎、現校舎の建設の様子などが映し出された。
インドネシア大学日本研究センター元所長で、現在同大人文学部上級講師を務めるバクティアル・アラム氏と文化ボランティア団体「インドネシアン・ヘリテイジ・ソサイエティ」による記念講演も行われた。
バクティアル氏からは国内の教育環境の格差問題などが説明された。中学部3年の佐久間海樹さんは「恵まれた環境にいるのに『ここにいたくないな』と思ったりもする。そういうところは見直さなければ」と感想を述べ、バクティアル氏に謝辞を送った。
10月12日の式典は第20回JJSフェスティバルと同日開催され、アイドルグループのJKT48も参加する予定。また50周年記念バティックを製作したほか、特設サイトでこれまでの歴史を振り返っている。(大野航太郎、写真も)