ふろしき「現代に最適」 ジャパンウィーク4日目 茶道や元留学生の公演も
ジャカルタ日本祭り(JJM)内のイベント「ジャパン・ウィーク」4日目の28日、中央ジャカルタのショッピング・モール「プラザ・スナヤン」では、茶道やふろしきワークショップ、元日本留学生の公演が開かれた。(関口潤、写真も)
茶道裏千家淡交会インドネシア協会は23日のJJMオープニングに続いて茶道を実演したり、来場者にお茶を配ったりした。上階からのぞき込むように見学する人も多く、同協会の邦子ポハンさんは「普段は室内で行うことが多く、吹き抜けのモールでの茶道は気持ち良かった」と感想を語った。
インドネシア大の学生・教員を中心に環境問題に取り組む非政府組織(NGO)「ランタン・ブンタラ」は、弁当箱の包み方などふろしきの使い方を紹介。「環境問題が深刻化する中、ごみを出さず、しかも創作的なふろしきは現代に最適」とエフェリン・スレマン代表。ワークショップに参加したデザイナーのインタン・プスピタサリさん(25)は「1枚の布からさまざまな形ができるのがおもしろい」という。
プティ&フレンズの公演もあり、キーボードとボーカルのプティ・チタラさん(25)が、ギターのユダ・プルダナさん(26)とともに、YUIや平井堅など日本のポップソングを歌った。2005年から08年まで立命館アジア太平洋大(APU)に留学していたプティさん。APU在籍時はさまざまな国からの留学生とバンドを組んでいたといい、「バラエティが豊富な日本の音楽が好き」と話した。
ブースに初めて登場したのは今年結成され、スナヤン競技場などごみ拾いに取り組む「ジャカルタお掃除クラブ」。トングなど掃除用具を並べ、活動を紹介した。ジャカルタ国立大のヌルル・マウリディアさん(23)は「ジャカルタがきれいになるために、同じ考えを持った人が増えてほしい」と語った。
ジャパン・ウィーク最終日の29日には、「ドラえもんショー」が開かれるほか、世界大会に出場したコスプレーヤーが演技を披露。ブースには日本政府観光局(JNTO)などが「ビジット・ジャパン」を設ける。
日程の詳細はJJMのウェブサイト(http://www.id.emb-japan.go.jp/matsuri/jakjapan2012_jp.html)で。