ドローンで送電線点検 バリ、東ジャワで実験 テラドローン
ドローンを用いたレーザー・写真測量を手がけるテラドローン(本社・東京都渋谷区)の現地法人、テラドローン・インドネシアはこのほど、東ジャワ州、バリ州で、国営電力PLNが所有する送電線のドローンによる点検の実験を行ったと発表した。
実験には電力中央研究所(本社・東京都千代田区)が協力した。約10分間の飛行で、鉄塔4本を含む計2キロの送電線を点検。同研究所と共同開発したソフトウエアシステムを使用し、送電線間の距離の測定、緩んだ部品の特定などを行った。
同社は従来の点検作業では、作業員が高所や高圧電流が流れる電線、電柱付近で危険が伴う作業を行っていたと指摘。ドローンの利用で危険性の低減、人件費などのコスト削減を実現できるとしている。
テラドローンは日本国内に7支社を持ち、世界20カ国に展開している。海外ではオイルやガス、電力などの分野で保守・点検サービスの展開を加速させている。(大野航太郎)