EVタクシー始動 ブルーバード 25年までに2000台
インドネシアのタクシー最大手ブルーバードは22日、南ジャカルタ・マンパンの本社で、電気自動車(EV)計30台を導入したタクシー事業を開始すると発表した。台数は段階的に増やし、2020年に200台、25年までに2千台の導入を計画している。都市部の大気汚染対策に積極的に取り組む企業姿勢を示し、利用者増につなげたい考えだ。
中国・比亜迪汽車(BYD)の5人乗りEV「e6」、米テスラの多目的スポーツ車(SUV)「モデルX75D」が使用される。燃料車と同水準の運賃設定を見込む。
事業ではe6をブルーバード、モデルXを高級クラスのシルバーバードのブランドでそれぞれ運用して行く計画だ。
ブルーバードのアドリアント・ジョコストノ・ディレクターは「きょうはアースデー(地球の日)であり、電気タクシー事業を始める記念すべき日。30台の(EV)タクシーでパイロットプロジェットを行う」と話した。
事業実施にあたっては国営電力PLNなどが協力。EV用の充電スタンドの設置、ブルーバードへの提供などを行うという。
ブルーバードは、ブルーバード、シルバーバード、プサカのブランドでタクシーを展開し、3万6千台を保有している。(リンダ・シラエン、大野航太郎)