エチオピアに協力申し出 ボーイング墜落事故調査 国家運輸安全委
昨年10月にライオンエアが運航するボーイングの最新鋭機「737MAX8」が墜落した事故で、国家運輸安全委員会(KNKT)は21日に会見し、同型機が墜落したエチオピアの当局に、事故調査での協力を申し出たと明らかにした。
ただ、二つの墜落事故について「類似性があるかどうか、現時点ではコメントできない」としている。
ライオンエアの事故をめぐっては、ロイター通信が20日、コックピットでの会話内容を知る関係者の話として、パイロットが墜落直前までマニュアルを確認していたことなどを報じたが、KNKTは「コックピットボイスレコーダー(音声記録装置)の記録と異なる」と報道内容を否定。会話内容は現時点では明かせないとし、「(墜落直前に)パニックが起きていた」とだけ述べた。
KNKTは事故調査の最終報告を8~9月に発表する方針。エチオピアでの墜落事故を受け、737MAX8を所有するライオンエアと国営ガルーダ・インドネシア航空は現在も同型機の運航を停止している。(木村綾、 写真も)