英オフィール買収で合意 メドコ 海外権益強化へ

 インドネシア資源大手メドコ・エネルギー・インターナショナルは21日、英系石油大手オフィール・エナジーとの間で株式を取得、買収することで完全合意したと発表した。買収額は5億3900万ドル。オフィールはアフリカに権益を持ちつつ、ミャンマーやベトナム、タイなど東南アジアでも事業展開している。メドコは堅調な原油・ガス需要を背景に海外権益を取得。国際的な業務を拡大させていく。
 買収交渉は昨年ごろから本格化していた。当初、メドコは買収額4億3700万ドルの線で交渉していたが、オフィール側と隔たりがあり、メドコ側が歩み寄った形だ。
 競合する国営石油ガス・プルタミナが国内外の事業拡大を志向する中で、メドコは海外の権益にも手を伸ばすことで、事業基盤拡張を図る。
 メドコは事業多角化も進めている。
 2016年には住友商事と米ニューモント・マイニングなどが出資していた銅鉱山などを保有する資源大手ニューモント・ヌサトゥンガラ(NNT)を26億ドルで買収している。(平野慧)

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