来月、東京・愛知で公演 劇団en塾 「神楽の里殺人事件」
ことしで創設10周年を迎えた、インドネシア人大学生による日本語ミュージカル劇団「en塾(エンジュク)」は4月2、5両日、東京と愛知で公演する。劇団員50人が訪日し、オリジナルのミステリー「神楽の里殺人事件」を上演する。
神楽が披露されてにぎわう祭りの最中、突然殺人事件が起こり、巫女(みこ)や若神主が犯人探しを行うという劇団初のミステリー作品。2017年12月にジャカルタで初演した。広島市の水内神楽団から指導を受けたという神楽の演目「滝夜叉姫」も劇中で披露される。
作品の舞台は神社。脚本や演技指導を手がける甲斐切清子さん(61)は「多くがイスラム教徒であるインドネシア人の団員たちが束になり、神道の世界をつくり上げているのを、日本の方に見てほしい」と話す。
訪日公演は14年から毎年春に2都市で実施しており、今回で6回目。公演は全編日本語で、インドネシア語字幕あり。
4月2日に東京都の江戸川区総合文化センター、5日に愛知県の刈谷市総合文化センターで、いずれも午後6時半開演。一般2千円、学生1500円、小学生千円。前売り券を販売している。問い合わせは実行委員会(東京03・5283・8188、愛知080・9511・5045)へ。(木村綾)