大型物流倉庫を開業 日通現法 海外最大級、5万平方㍍
日本通運の現地法人、NEXロジスティクス・インドネシアは5日、西ジャワ州ブカシ県のゴーベル工業団地で大型物流倉庫「ブカシロジスティクスセンター」を開業した。延床面積は5万1409平方メートルで、同社グループの海外倉庫として最大級となる。国内市場の拡大を背景に、2輪、4輪関連や消費材の倉庫需要を見込む。
NEXロジスティクス・インドネシアの3拠点目で、倉庫面積は4万5800平方メートル。初めて冷凍、冷蔵、空調エリアを備えた倉庫となった。従来の2輪、4輪関連のほか、食品、医療品分野の利用も目指し、ハラル認証取得も計画している。
国内消費の中心であるジャカルタ特別州と、製造業が集積する西ジャワ州西部間の倉庫需要を取り込む。MM2100工業団地(西ジャワ州ブカシ県チカラン)の入居企業とその取引先が主な顧客になると見込んでいる。NEXロジスティクス・インドネシアの昨年売り上げは約215億ルピアで、ことしは約3倍までの伸長を目指す。
日本通運グループは国内で倉庫のほか、陸上、航空、海運、重量品、梱包、引越しの計7事業を中心に手掛け、4現地法人と1駐在員事務所を展開している。日本通運の齋藤充社長は「(新倉庫開所で)インドネシアにおけるワンストップサービスがさらに強化される」と意義を強調した。(大野航太郎、写真も)