アリさんに叙勲伝達 スラバヤ総領事館 職員・弁護士として尽力
在スラバヤ日本総領事館の職員や顧問弁護士として日イ関係促進に尽力し、2018年秋の叙勲で瑞宝中綬章を受けたアリ・インドラネガラさん(83)に対する勲章伝達式が2月27日、在スラバヤ総領事公邸であった。親族や友人たちが集まり、40年以上にわたり同総領事館業務を支えてきた功績をたたえた。
アリさんは1970年から97年まで、総領事館の広報文化担当の現地職員として勤務。総領事館併設の広報センターで「日本語教室」を担当、日本語教師として活躍する人材を輩出し、東ジャワにおける日本語教育普及の礎を築いた。
法曹分野でも知識と人脈を生かし、日本人学校設立に尽力した在留邦人らを助けた。97年から2017年までは顧問弁護士として活躍した。
伝達式で谷昌紀駐スラバヤ日本総領事は「日イ関係が昨年60周年を迎える中、アリさんは40年以上にわたり両国関係の発展に多大な貢献をしてきた英雄の一人である」と述べた。
アリさんは「人生の半分以上を総領事館と関係してきた。引き続き協力していきたい」と話した。
アリさんは3月4日の朝に亡くなった。勲章伝達式が日イ関係者の前に出る最後の機会となった。(平野慧)