新理事長に水野さん JJCが定期総会 さらなる発展目指して 「増加に見合った組織に」

 ジャカルタ・ジャパンクラブ(JJC)は十七日午前、中央ジャカルタ・スカイラインビル四階のJJC会議室で、二〇一一年度定期総会を開き、新理事長に水野正幸さん(三菱商事常務執行役員=アジア大洋州統括、兼ジャカルタ駐在事務所長)が選出された。進出企業が急増していることを背景に、会員数はこの一年で法人が三十九社増の四百八十社(今年三月末)に、個人が四百人程度増え二千八百人前後と順調に推移。現地法人や在留邦人の活動が活発化する中、水野新理事長はJJCのさらなる発展に向け、「増加に見合った組織にしていきたい」と抱負を示した。

 総会には、在インドネシア日本大使館の鹿取克章駐インドネシア大使、牛尾滋公使、山岸正裕領事部長のほか、新旧役員や会員ら約九十人が出席。鹿取大使のあいさつに続き、兵頭誠之理事長や各部会の代表が一年の活動報告を行い、新役員を選出した。
 水野新理事長は今年度取り組みとして、兵頭理事長が進めてきた路線を踏襲していくと説明。具体的に(1)ャカルタ首都圏の早急なインフラ整備や投資環境改善を日本とインドネシアが協力して進めていく首都圏投資促進特別地域(MPA)構想を中心とした投資環境改善のインドネシア政府への意見具申活動の推進やインドネシア商工会議所(カディン)、インドネシア経営者協会(アピンド)との関係構築(2)幹事商工会議所を務めるASEAN(東南アジア諸国連合)日本人商工会議所連合会とASEANのスリン・ピッツワン事務局長の対話(今年はバンコクで開催予定)などを通じたASEAN内における地域連携関係強化(3)邦人安全対策連絡協議会での情報交換や緊急時のSMS配信などといった危機管理、移転を進める医療相談室の体制整備などの医療対策(4)バリの三都市親善スポーツ大会、個人部会フェスティバル、親善スポーツ大会などの内容の充実化と個人部会を通じたインドネシアのみなさんとの交流促進(5)JJCや関連組織の機能強化の継続―の五項目を挙げ、「昨年度はJJCの歴史の中でも会員の伸び率が極めて大きな展開を遂げた年。今年度も会員が増えることを年頭に、どのようにサービスを提供し、意見をどうやって集約していくかを考えなくてはいけない」と意気込みを示した。
 
 主な新役員は次の通り(敬称略)。
 ▽理事長―水野正幸
 ▽副理事長(兼法人部会長)―本岡卓爾
 ▽個人部会長―菅沼一郎
 ▽調査部会長―富吉賢一(兼・産業競争力強化・中小企業振興委員会委員長)
 ▽広報文化部会長―泉惠一
 ▽会計幹事―田中亘
 ▽相談役―野波雅裕、菅沼一郎
 ▽運営委員長―渡邉泰明
 ▽医療委員会委員長―平賀武
 ▽ジャカルタ日本人学校維持会理事長―小林修一
 ▽課税問題委員会委員長―竹本英樹
 ▽通関・関税問題委員会委員長―町島正義
 ▽労働問題委員会委員長―小泉篤
 ▽インフラストラクチャー問題委員会委員長―小原基文

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