歌や演奏を披露 HJS 「春を呼ぶ会」
西ジャワ州ブカシ県チカランのニュータウン地区オレンジ・カウンティにある「ヒカリ・ジャパニーズスクール(HJS)」は23日、年度末の行事「春を呼ぶ会」を開いた。第1部では園児・児童の学習発表会、第2部では東南アジア諸国連合(ASEAN)日本政府代表部の須永和男大使夫人の須永紫さんが歌を披露、子どもたちを巻き込みながら会場を盛り上げた。
第1部は、幼稚部園児たちによる鍵盤ハーモニカの演奏でスタート。
小学部児童は詩を朗読。1年は「てんとうむし」、2年は「手のひらを太陽に」、3年は「私と小鳥と鈴と」、4年は「ぼくは川」をそれぞれ披露した。さらに、一人ずつ交代をしながら小学部全員で1曲をピアノで演奏した。
最後には、園児と児童が一緒になり伝統竹楽器「アンクルン」を演奏、歌を歌った。
第2部では須永紫さんが、自身のボイストレーニングで使用したミニディスクや使わなくなったCDなどで作り上げた衣装で登場。ジャカルタ在住の駐在員夫人らで作る音楽グループ「JKT・ニャマン・プロジェクト」の荻野真由美さんのピアノの伴奏に合わせて、オリジナル自己紹介ラップ、出身の香川県の讃岐弁を使ったラップ、春の歌メドレーとして春にまつわる曲などを、子どもたちを巻き込みながら歌った。
歌の途中には「にこにこ歌っていると、お友だちがたくさんできるんだよ。にこにこ笑っていると、言葉が通じなくても他の国の人とお友だちになれるから、いつもにこにこを忘れないでね」などと園児・児童たちに語りかけた。
紫さんは2年前から毎年1回、HJSの園児・児童に歌を披露しており、終了後には「子どもたちの成長を見てきているので、感慨深かった」などと語った。
幼稚部の西宮壮亮ちゃん(6)は「紫さんのお歌が楽しかった。(発表では)ピアニカの練習を頑張った」、小学部4年の前山楓さん(10)は「紫さんの歌声と、ピアノの演奏がとてもきれいだった」などと感想を述べた。
HJSの小学部は2019年3月末で休部する。4月からは幼稚部に特化し、さらに多くの園児を迎えて教育を行っていく。(上村夏美、写真も)