MPV2種を発売 「リヴィナ」と「セレナ」 日産
日産モーター・インドネシア(NMI)は19日、中央ジャカルタで7人乗りのMPV「リヴィナ」と「セレナ」の新型発売を発表した。リヴィナは日産が提携する、三菱自動車が販売する人気車種「エクスパンダー」の機能を土台としている。日産グループとしての販売台数が2万台を割り込んだ昨年からの反転攻勢に向けて、ラインアップを充実させる。
リヴィナは三菱自動車の工場で生産し、インドネシアで支持を受けるエクスパンダーの内装や機能性を取り入れつつ、Vモーショングリルとブーメラン型のLEDヘッドライトといった、日産独自のデザインを大事にした。
価格帯は1億9880万ルピア~2億6190万ルピアに抑えた。
日本からの輸入販売となるセレナは洗練された外装のみでなく、足だけで開閉可能なハンズフリーオートスライドドアなど、利便性や安全性を市場にアピールする。価格帯は4億4800万~4億6500万ルピア。
日産の昨年の新車販売台数は、新興国向けブランド「ダットサン」と合わせても約1万7千台と苦戦している。新しく就任したNMIの関口勲社長は「鮮度が大事な市場であり、今後も新車種を投入していく。ディーラー網も充実させ、商品とネットワーク両面で強くしていく」と抱負を話した。
日産と三菱自動車の提携に関しては、エクスパンダーのエンジン生産をNMIで行う方針で動いている。(平野慧、写真も)