工場で社食提供開始 都給食 大学と健康食開発
社員食堂の受託営業を手掛ける都給食(本社・京都府城陽市)の現地法人、バンガ・カンティン・ジュパンは11日、西ジャワ州ブカシ県にある、自動車用バックミラー大手の村上開明堂の現地法人工場で社食の提供を始めた。
インドネシア第1号案件で、日系企業への拡大を狙う。
社食は通常のインドネシア料理と、健康をテーマにボゴール農科大学と共同で開発した特製メニューがある。
日替わりで昼と夜に2回提供し、料金は1食当たり1万5千ルピアほどで調整している。
11日には特製メニューで、赤米と豆腐、サラダ、チキンカツが提供された。
現在は約260人分の社食のうち、約4分の1をこのメニューで用意しており、半数まで伸ばすことを目標にしている。
村上開明堂の現地法人、ムラカミ・デロイド・インドネシアの島村昌宏社長は「社食がおいしいと欠勤が減る。人が製品を作る以上、健康はとても大切で、この社食で良い効果が出れば」と期待した。
バンガ・カンティン・ジュパンの山田幹雄社長は「『野菜は貧乏人の食事』と言われたり、赤米は鶏のえさに見られたり、健康食の普及はまだまだ。いずれは和食も提供し、日系企業で働くインセンティブにできれば」と話した。(大野航太郎、写真も)