タカマツは2連覇 イ・マスターズ リリヤナ準優勝で引退
バドミントンの国際大会「ダイハツ・インドネシア・マスターズ2019」は27日、中央ジャカルタの室内競技場イストラ・スナヤンで各種目決勝が行われ、日本勢では女子ダブルスの高橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス)が2連覇を果たした。混合ダブルスのリリヤナ・ナトシルは決勝で敗れ、キャリア最後の大会は準優勝に終わった。
日本勢で初となる大会2連覇を果たした女子ダブルスのタカマツペアは、格下の韓国ペアに2―0のストレート、試合時間41分で勝利した。第1ゲームでは、相手の攻撃に押される場面もあったが、第2ゲームでは松友が前でシャトルを素早くさばき、高橋がうしろからスマッシュで決めるなど自分たちの前衛、後衛の形を崩すことなく、ゲームを奪った。
混合ダブルス決勝は、18年と同じく中国のチェン・シーウェイ、ファン・ヤチョン組と対戦。大歓声が起きる中、リリヤナ、トントウィ・アフマッド組が第1ゲームを先取すると、第2ゲームを14ー18までリードを許した。次のポイントでトントウィがラインを見誤り、第3ゲームまでトントウィのミスが目立って流れを引き戻せなかった。
今大会は、20日まで開催されていたマレーシア・マスターズに続くシーズン初めの大会。今シーズン春からは、本格的に2020年の東京五輪出場に向けた1年間の長いレースが始まる。
高橋はシーズン初めの2大会を振り返って「(決勝に)残っている日本人が少ないと思った。海外の選手もみんなことしは一味も二味も違うと感じた」と勢いを増す海外勢に危機感を示した。
世界ランク1位の男子シングルスの桃田賢斗(NTT東日本)は、今シーズン初優勝がかかっていたが、ランク20位のアンダース・ アントンセン(デンマーク)にフルゲームの末、敗れた。これまで3勝0敗の相手だったが、「相手の勢いに引いてしまった」と特に第3ゲームでは自らのミスが目立った。
「(格下の選手で)周りもこれは勝つだろうというところで、いかに自分のプレーをしっかり出せるか、勝ちきれるか。それは今後、ずっと自分の課題になるところだと思う」と述べた。
男子ダブルス決勝では試合時間わずか25分で、地元の世界ランク1位ペア、ケフィン・サンジャヤ・スカムルジョ、マルクス・フェルナルディ・ギデオン組が勝利し、圧倒的な強さを見せつけた。(中島昭浩、上村夏美)