アバンザ・セニアを発表 小型MPV市場で拡大目指す トヨタ・ダイハツ

 トヨタ・アストラ・モーター(TAM)とアストラ・ダイハツ・モーター(ADM)は15日、7人乗り小型MPV「アバンザ」、「セニア」の新型をそれぞれ発表した。三菱自動車の小型クロスオーバーMPV「エクスパンダー」が急速にシェアを伸ばす中、年始からの新型投入で販売拡大を図る。

 アバンザはトヨタとダイハツが共同開発し、2003年12月に発表した。ダイハツからOEM(相手先ブランドによる生産)供給を受けて販売する。
 発売以来、約15年間で170万台以上を販売してきた。中古車市場でも値崩れしないといった評価があり、国内で「最も売れる車」としての地位を築いてきた。
 新型では悪路に対応しつつ、走行時の静かさを向上させた。また、フロントやホイールバンパーなど各所のデザインが変更され、ヘッドランプにLEDライトを搭載、より洗練された外観になった。
 内装ではスマートフォンに対応し、6カ所のスピーカーから音が流れるオーディオ機器、空調のデジタル調整機が搭載された。急ブレーキなどでの滑走を防ぐアンチ・ロック・ブレーキ・システムと電子制御ブレーキシステムも備わっている。
 部品の現地調達率は9割水準で、価格は最高級モデル「ヴェロス」も含め、従来モデルからの据え置きとなる。排気量1・3リットルと1・5リットルの2タイプがあり、価格帯は1億8860万ルピア〜2億3945万ルピア。
 アバンザは現在約30カ国に輸出しており、新型についても継続して進めていく方針だ。
 18年は三菱自動車のエクスパンダーの販売数が急伸した。TAMの中田佳宏社長は「(従来と比較して)厳しい市場ではあるが、現在保有しているお客さまがたくさんいる」と話す。既存のユーザーの買い替え案件に着実に対応しつつ、新規需要を掘り起こし、小型MPVのセグメントでシェア3割以上を確保していく方針だ。(平野慧、大野航太郎)

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