マルク諸島の橋完成 東部開発の重要地域
スリ・ムルヤニ財務相とバスキ・ハディムルヨノ公共事業・国民住宅相は10日、マルク州タンニバル諸島を訪れ、同諸島のララト島とヤマデマ島を結ぶレタ・オアル・ララン橋(323メートル)の開通を発表した。建設投資額は1230億ルピア。スリ財務相はマルク州の開発予算を増額し、東部開発の重要地区として重視していることを強調。経済発展のために、島しょ間のネットワークを引き続き強化していく方針を示した。
9日には、マルク州アンボン市のヌサニウェ地区に建設したタウィリ桟橋の運用を開始。スリ財務相は桟橋建設と沿岸地域の開発が、海軍の防衛力の強化や「経済活性化につながる」と話した。
桟橋の長さは250メートルで、1万5千DWT(載荷重量トン)規模の船が停泊できる。武器倉庫や診療所などを備えている。桟橋建設は2017~18年予算から約1300億ルピアを拠出した。
スリ財務相はマルク開発に向けて、シャリア国債(SBSN)による調達分で、19年は3469億ルピアを充てるとした。18年は2260億ルピアで1・5倍となる。その他の予算、民間投資も募って開発を進めたい考えだ。
マルク一帯は資源や香木などが採れる。東ジャワ州スラバヤを介して輸出するケースが多いが、直接輸出するための環境整備を続けていく方針だ。(平野慧)