マンディリとカード発行 日本渡航者引き込む JCB
ジェーシービー(JCB)の現地法人JCB・インターナショナル・インドネシアは18日、中央ジャカルタのケンピンスキーホテルで、国営マンディリ銀行と、中高所得者向けクレジットカード「マンディリ・JCBプレシャスカード」を発行すると発表した。日本でのラウンジサービス提供など、高い付加価値で他のカードと差別化し、国内でのブランドの普及を目指す。
マンディリ銀行によると、同行のカード利用者の海外渡航先で日本は上位5位に入る。JCBは東京や京都、海外の複数都市で、レストランの予約など観光の補助や、休憩所として利用できる会員向けラウンジサービスを提供しており、日本を中心に海外旅行者の引き込みを狙う。
同行のドンスワン・シマトゥパン・ディレクター(小口金融業務)は「日本は上位5位の中でも増加率が高く、日本のブランドによるサービスは今後も利用者の関心を引ける」と語った。
JCBの総会員数は日本国内を中心に1億1700万人に上るが、アジアでは中国や韓国、台湾などが多数を占め、インドネシアはタイやベトナムに比べても会員数は少ない水準にあるという。
JCB・インターナショナル・インドネシアの和田浩一郎社長は「利用者の多いマンディリとの提携で地方にもブランドを広めていきたい」と話した。
JCBとマンディリは2015年に加盟店利用で提携。約3年を経てクレジットカード発行に至った。(大野航太郎、写真も)