映像で作業効率化 ブロードリーフ プルサダ大で導入へ
製造業を中心に業務効率化のソフトウェアを提供するブロードリーフは13日、東ジャカルタのダルマ・プルサダ大学で、映像を使った作業分析ツール「OTRS」を紹介するセミナーを開いた。2019年3月からは同大でOTRSを利用した講義も始まる。
OTRSは「オペレーション・タイム・リサーチ・ソフトウェア」の略称。工場現場などで撮影した映像をソフトウェアに取り込み、業務中の動作や時間を分析。熟練労働者の仕事ぶりなどから効率的な動作、業務環境の改善点を特定し、作業手順書や動画マニュアルの作成、整備改善を行う。
トヨタなど自動車メーカーに導入実績を持ち、20カ国以上で利用されている。19年3月からはダルマ・プルサダ大学産業工学科で、現在行われているトヨタ生産方式を学ぶ講義と合わせて導入される予定。
講師を務めた事業企画本部の大岡明さんは「ベテランの技能を『見える化』し、共有可能にすることが全体の生産性を高める」と説明。インドネシアでは人件費の上昇などを背景にした業務効率化、省人化ツールの需要も見込んでいる。
セミナーは日イ国交樹立60周年事業の一環。日系や地場系の企業関係者のほか、大学関係者ら計約80人が集まった。(大野航太郎、写真も)