東京ムードを発信 プラザ・インドネシア ルミネがオープン
ルミネ(本社・東京都渋谷区)は7日、中央ジャカルタ区の高級モール「プラザ・インドネシア」に「ルミネ・ジャカルタ」をオープンした。ルミネが選び抜いた東京のファッションや文化を代表する全20ブランドが取り扱われ、東京の今、「東京ムード」をジャカルタで発信する。
2017年にオープンしたシンガポールに次ぐ海外2店舗目で、インドネシアではグローバルラグジュアリーブランドとファストファッションの中間を狙い、トレンドに敏感な若い女性、次世代の中間富裕層の取り込みを目指す。
取り扱いブランドは、トレンド性やデザイン、価格帯などから選定。メーンとなるレディースファッションは、シンプルで洗練された大人のハイファッションというイメージの「ドローイングナンバーズ」や大人なベーシックスタイルの「ミラオーウェン」など全9ブランドが並ぶ。ほか、レディース・メンズファッションには「トゥモローランド」、メンズファッションは「ミスタージェントルマン」、生活雑貨は1716年創業の奈良の老舗「中川政七商店」からポケット付きポーチや鹿の形のクリップなど一味ある商品が並ぶ。新宿ルミネ、ニュウマン新宿で販売しているブランドが9割で、価格帯は円換算で雑貨で千円から、服や靴で4万円ほどと、幅広く設けている。
また、食分野では東京の流行を取り入れたルミネオリジナルメニューの「ルミネカフェ」、表参道にあるミルクティー専門店「チャバティ」がオープン。
ルミネの新井良亮・相談役は、ルミネ独自の服のかけ方や商品の並べ方、客のニーズに合わせて提案ができるよう日本で研修を受けたショップ店員など、ショッピング環境を楽しんでもらいたいと期待する。
同日の開所式典では、新井相談役やエンガルティヤスト・ルキタ商業相、ルミネが運営を委託する地場ブランド代理店で小売業のタイム・インターナショナルのイルワン・ダニー・ムスリ社長など関係者らがテープカットを行った。
ルキタ商業相は「これまで日本ブランドを海外やオンラインで購入していた若い世代は、ここで直接買うことができるようになった。国内の経済成長に良い影響を与える(日本と国内企業の)このようなコラボレーションには感謝と支援をしなければならない」と述べた。
新井相談役は「当店を通じてインドネシアの若い世代にさらなる夢や希望を提供することができれば」と話した。式典には、在インドネシア日本大使館の小野啓一次席公使、ラフマット・ゴーベル日本担当特使、プラザ・インドネシアのロサノ・バラク社長も出席した。(上村夏美、写真も)