有珠山・登別も紹介 北海道 観光セミナーに57社
北海道観光振興機構などは28日、中央ジャカルタのプルマンホテルで観光セミナーを開き、観光業57社100人が来場した。9月に発生した胆振東部地震直後に減少した観光客は回復傾向にある。道内各地のスポットを紹介することで、2019年以降の来客増につなげたい考えだ。
セミナーでは登別や小樽などの観光地を紹介。来場者からは交通標識の日本語以外の表記があるか、などの質問があった。
ワカサリゾート(本社・有珠郡壮瞥町)などの観光事業者も講演した。同社は世界ジオパークに認定されている洞爺湖・有珠山や旭岳(上川郡東川町)を望むロープウェイを運営している。有珠山ロープウェイの利用者は年間約29万人で、その4割を外国人旅行客が占める。四季折々の風景を展望できる強みを生かして、来客増を図る。
北海道を訪れるインドネシア人は増加傾向にあるが、直行便が就航するタイやマレーシアの後塵(こうじん)を拝している。インドネシア語字幕入りの観光地のPR映像を作ったり、影響力のあるインスタグラマーや旅行業者などに魅力を発信したりしてもらうなどの活動を進めている。
北海道観光振興機構の藤井裕幸次長は胆振東部地震後の復旧に関して、完全ではない地域もあるが「それは観光地ではない」と強調。「震災に関する風評被害は大きかったが、懸念を払拭していきたい」と話した。(平野慧)