ディーン・フジオカ 来イへ 日本映画週間、来月7日開幕
12月7~16日に開催される「日本映画週間」(文化庁、国際交流基金アジアセンター共催)に、アチェ州で撮影された映画「海を駆ける」主演のディーン・フジオカさんと深田晃司監督が出席する。会場となる中央ジャカルタ区のモール、グランドインドネシアの映画館CGVシネマズで27日に開かれた会見で、最終日16日の上映時に登壇することが発表された。
文化庁の戸田桂芸術文化調査官(映画・映像担当)は、「国交樹立60周年の年にたくさんの日本映画を紹介でき光栄。映画を通じて日本文化に触れてほしい」と述べ、作品鑑賞や期間中のワークショップなどによる相互文化理解と若手映画人同士の交流の深化を期待した。
文化庁は2015年、インドネシアで「新作満喫! 日本映画とアニメーション」を開催し、今回が2度目の日本映画紹介事業。04年に始まった「アジアにおける日本映画特集上映事業」の枠組み。その後は16年に国際交流基金アジアセンターが独自の日本映画祭(JFF)を立ち上げ、日イ映画交流が進められてきた。
今回は全6ジャンルに分かれ、計36作品が上映される。最近力をつけている若手監督から黒澤明、初代ゴジラ、特撮まで日本映画を凝縮した文化庁推薦の25本と最新の話題作を中心とした国際交流基金推薦の10本、両者が推すアニメ「夜明け告げるルーの歌」。
戸田調査官は「世界ではゴジラが日本のものではなくアメリカのものと思っている人が意外に多い。今回はオリジナルのゴジラを持ってきた。モノクロですがぜひ見ていただきたい」と強調した。
期間中にはワークショップなども開かれる。9日は日本アニメを代表するスタジオジブリとジブリ出身者が立ち上げたスタジオポノックのディレクターとプロデューサーによるトークショー、11日は日イ合作の特撮ヒーロー「ビマ・サトリア・ガルーダ」の発案者レイノ・バラック氏と「仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦」の金田治監督による特撮のワークショップ。13日にはインドネシア映画第一人者のリリ・リザ監督をモデレーターに迎えた日イ若手映画人によるシンポジウムが、ジャカルタ芸術大学(IKJ)で開かれる。
チケットは平日1枚2万ルピア、休日同2万5千ルピア。上映スケジュールは近く公式ウェブサイト(jcinema2018.id)で発表される。(中島昭浩、写真も)