ASEAN展開へ 世界遺産ウオーク

 第10回ジョクジャカルタ世界遺産ウオーク実行委員会は16日、同特別州内のホテルでインドネシア政府関係者やウオーキング大会の国際団体、各国ウオーキング組織などを招いた会議を開催。ジョクジャカルタ世界遺産ウオークをモデルにした東南アジア諸国連合(ASEAN)内でのウオーキング大会の開催を呼び掛けた。
 実行委員会は現状の国際大会は西欧が中心で、気温の下がる11月以降には国際的な大会が行われていないと指摘。この時期に温暖なASEAN10カ国の38の世界遺産をめぐるウオーキング大会のコースを作り、世界中のウオークファンを招く構想を提案した。
 日本からは日本ウオーキング協会(JWA)などが参加し、日本国内では高齢者の健康維持のためにウオーキングが注目されていると指摘、JWA関係の大会だけでも年4千のイベントがあり、延べ約300万人が参加していると紹介。ASEAN各国も同様の状況になり得るとし、健康寿命を伸ばすためにもウオーキング大会の普及が効果的とした。
 実行委員会らは2019年初頭にASEANと外務省主催による国際会議の実施を目指す。
 会議を主導したロイヤル・シルク財団の黒田正人さんは「今後4年でラオスやカンボジアでの国際大会を開催したい」と話した。

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