初の女性向けカード JCB発行 美容・買い物に需要
ジェーシービー(JCB)の現地法人JCBインターナショナル・インドネシアは12日、CIMBニアガ銀行と、女性をターゲットにしたクレジットカード「CIMBニアガ・JCBプレシャスカード」を発行すると発表した。JCBとしては国内発行7種類目のカードだが、女性向けカードはインドネシアでは初の試みとなる。
同社の和田浩一郎社長は「(女性向けのカードについて)今まで市場に響くものがなかった」と意義を説明。美容や健康、買い物などでの利用による潜在的な需要は大きいと見ている。
利用者は月収1250万ルピア以上を目安としている。同社はCIMBニアガ銀行と共に同500万ルピア以上の「プラチナ」、同3750万ルピア以上の「アルティメット」クラスのカードを普及させてきた。プレシャスカードはその間に位置する。
国内全クレジットカードの発行枚数は約1700万枚で、近年は伸び悩んでいる。JCBはプレシャスカード発行について、発行枚数増だけでなく、一人当たりの利用額の伸びにも期待している。和田社長は「20代後半~40代の女性は、今後ボリュームゾーンになってくるアクティブな層」と話し、市場のニーズに対応する自信を見せた。
JCBは日本で2002年に女性向けカード「JCBリンダ」を発表し、会員数を伸ばしてきた。インドネシアでもその知見を生かす。
カードの初年度年会費は無料。次年以降も利用額次第で無料になる。乳がんと子宮けいがん向けの1億ルピアを上限とした健康保険も付帯される。(平野慧、写真も)