【火焔樹】 ジャカルタ掃除クラブ
ジャカルタの街はお世辞にもきれいで清潔とは言えない。とにかくごみが多い。ポイポイとごみを平気で道端に捨てる。中には走っている車の中から外へ向かってごみを投げ捨てる人を見かける。
数年前の大統領選挙の某候補者の集会に数千人規模の群集が集まり、集会が終わった後のその場所は、夢の島のようなごみの山となっていた。候補者自らごみを拾うなどのパフォーマンスがあってもよさそうだったが、そそくさと車に乗って帰ってしまった。
何でそうするのか、そうなるのかはここではあえて問うつもりはない。今日のこのコラムで言いたいのは、もしこのジャカルタの街を少しでもきれいで清潔な街になってほしいと思われている読者の方がおられれば、一緒にジャカルタの街を掃除して歩く集団をつくりませんか、というお誘いをしたいのである。
掃除をするといってもこの巨大なジャカルタからどうやってごみをなくしていけばいいのか、正直言って私もわからない。ただ、外国人が集まってジャカルタをきれいにしようというスローガンを掲げ、月に何度かどこかの道路を掃いて回り、ごみを拾って歩き、その様子をインドネシアのマスコミにその都度取材してもらい、市民に訴え続ければ、外国人がインドネシアをきれいにしようと一生懸命になっているのをみて、突き動かされるインドネシアの人もいるかもしれない。
こんな動きが市民に浸透すれば‥妄想もいいところで、ばかげたことかもしれない。決して日本人が率先して責任を抱えこむ問題でもない。でも、もしかしたら大きなうねりになる可能性が少しでもあると思うと、挑戦してみたい。
そこで、誰か一緒にこんなことをしてくれる人はいませんか。もしご興味がある方がいればどうかご一報いただきたい。まずは、休みの日の朝一時間程度どこかの道端から掃き掃除することを考えています。問い合わせは筆者(携帯08111・801・801、メールts_ashida@yahoo.co.jp)まで。(会社役員・芦田洸)