ディン、ブディ両氏受章 秋の叙勲
日本政府は3日、2018年秋の叙勲に際し、日本とインドネシアの関係増進に寄与したとして、ムハマッド・シラジュディン・シャムスディン(通称ディン・シャムスディン)氏に旭日重綬章、ブディ・ラフマディ氏に瑞宝単光章をそれぞれ授与すると発表した。
ディン・シャムスディン氏はインドネシア第2のイスラム団体ムハマディヤ総裁を務めていた06年から、各国の宗教界や有識者、政治家などを招いた「世界平和フォーラム(WPF)」を2年に1回主催。平和実現を目指した宗教間・文明間の対話に取り組み、その中で日本とインドネシアのイスラム社会との相互理解促進に努力してきたことを評価された。
また、ハラル食品の認定機関でもあるイスラム学者会議(MUI)の議長を務めた経験などから、日本でのハラル食品普及に対する協力、イスラム圏諸国からの観光客受け入れ態勢整備に貢献してきた。
ブディ氏は元在インドネシア日本大使館職員として、1982年から2017年までの35年の長きにわたり大使公邸の接客・邸内維持管理業務担当職員として勤務した。公邸での会食やレセプションなどの業務に献身的かつ効率的に当たり、多大な貢献をしてきたことや、後進の指導にも尽力してきたことが評価された。(平野慧)