AI活用の解析披露 日立製作所 インフラ展出展
中央ジャカルタ区クマヨランの国際展示場JIエキスポで開催中のインフラ関係の総合的な展示会「インドネシア・インフラストラクチャー・ウイーク」で、日立製作所が日系企業唯一のプラチナスポンサーを務めている。
1日は学生などが多く見学に訪れた。中でも注目を集めたのが、AI(人工知能)を活用して、防犯カメラに映った人の性別や服の色、持ち物などの特徴をリアルタイムに判別、探したい人物を発見し追跡する映像解析技術だ。空港や港湾、鉄道駅といった大規模施設などでの需要が見込める。
防犯関連では2017年に発表した防犯カメラから顔画像を取得して、データベース上の顔画像と類似点を探るシステムが普及してきており、インドネシアでも地場通信大手を通じて外務省に納入した実績がある。他にも混雑状況を解析するシステムや、顔を記憶してアラートを出す仕組みなど、さまざまなタイプの防犯技術を用意しており、併用していくことでより高い効果が見込めるという。
現地法人日立アジア・インドネシアの池末崇社長は「(都市開発が進むと共に)高まる防犯ニーズに応じた技術を提供したい」と話した。
他にもガス絶縁開閉装置生産などの電力流通システム事業や、中央ジャカルタのモナス(独立記念塔)にも使われているエレベーターといったビルシステム事業などをアピール、総合的にインフラ技術を紹介している。(平野慧、写真も)