二輪車ショー開幕 ヤマハ新作発表 JCCで4日まで
インドネシア最大の二輪車ショー「インドネシア・モーターサイクル・ショー(IMOS)」が31日、中央ジャカルタのジャカルタ・コンベンションセンター(JCC)で開幕した。4日まで。日系メーカー各社などが出展。主催する二輪車製造業者協会(AISI)は来場者10万人、取引総額200億ルピアを見込む。
今回のテーマは「インドネシア・フューチャー・テクノロジー」。アイルランガ・ハルタルト工業相は「インドネシアはインド、中国に次ぐ世界の二輪車生産拠点になった」と強調、通年の輸出目標台数53万台達成を楽観視した。
ヤマハ・インドネシア・モーター・マニュファクチャリングは125CCの新型スクーター「FreeGo」を発表した。販売価格は1850万〜2250万ルピア。森本実社長は「安心、安全、利便性」にこだわる姿勢を強調。FreeGoではガソリンタンクを車体の前部に移し、ワンタッチで給油キャップが開く構造で、荷物の収納スペースも広い。重心も安定し、操作性も高まった。
「今まで原付バイクに乗っていた人の一つ上の世界に行きたい、という思いに応えたい」と語り、そこに需要を見出している。座席も広く、30代の男性などをメーンのターゲットに据える。
■買い控えの懸念も
二輪の1〜9月の国内販売累計は前年同期比8・8%増の約472万台。AISIは年間目標を当初の約600万台から約630万台に上方修正している。
アストラ・ホンダ・モーター(AHM)はPCXシリーズなどが好調で販売台数を増やしている。八島崇取締役は「カリマンタンやスラウェシなどの地域で一次産業に従事する人からも購入してもらっている」と手応えを話す。一方で、「為替相場や金利の上昇などは買い控えにつながる可能性もある」と懸念点も話した。
IMOSは2年に1度開催。 (平野慧、写真も)