バンバン氏に外務大臣表彰 政府間の友好親善に貢献
日本外務省は日イ政府間の友好親善に貢献したとして、バンバン・テジョ・バスコロ副大統領府元儀典職員(58)に外務大臣表彰を授与し、在インドネシア日本大使館は27日、南ジャカルタの大使公邸で授与式を開いた。
バンバン氏は1991年、大統領府儀典担当官に就任。その後副大統領府に移り、2000年からことし7月まで儀典を担当、日本からの要人との交流を円滑に実施できるよう尽力した。
秋篠宮ご夫妻が日イ国交樹立50周年を記念してインドネシアを訪問された際のユスフ・カラ副大統領公邸表敬訪問や、ことし1月、自民党の二階俊博幹事長とカラ副大統領が中央ジャカルタのホテルで行った日イ国交樹立60周年開会の宣言など、さまざまな場面で交流が円滑に行われるよう貢献した。
バンバン氏の祖父は新潟県出身の日本人で、母が日系2世、自身は日系3世。
戦後インドネシアに残留した日本人が設立、日系社会への福祉活動などを行う「福祉友の会」の理事長、インドネシア日本友好協会(PPIJ)の広報を務めるなど、活動の輪は多岐にわたる。
バンバン氏は「私にとっても家族にとっても非常に名誉なことだと思っております。賞を与えてくださった日本外務省に心からの感謝を述べると共に儀典職員としての職務をくれたインドネシア政府にも感謝を申し上げます」と語った。(上村夏美、写真も)