KAJIに外務大臣表彰 日本文化発信に尽力
日本外務省はセミナーや日本祭り開催などを通じ、日本文化発信に尽力してきたとして、インドネシア日本同好会(KAJI)に外務大臣表彰を授与し、在インドネシア日本大使館は26日、南ジャカルタの大使公邸で授与式を開いた。
KAJIは元日本留学生協会(プルサダ)のメンバーが中心となり、「日本というつながりを生かして活動するネットワークを作る」という理念の下、2010年に結成された団体で、門戸を日本ファンにも広げて拡大。フェイスブックなどのSNSでつながるメンバーは4万人以上に上る。
企業経営者や公務員、研究者など多彩なメンバーがネットワークを構築。多方面にわたるセミナーや独自の日本祭りを実施するなど、日本文化発信に貢献したことが評価された。
12年には日系企業が集まる西ジャワ州ブカシ県チカランで、リッポーチカランと協力して「さくら祭り」を初開催し、現在まで7年間継続している。16年には単独で「ブカシ・ドラゴンボート祭り」も開き、文化交流を一貫して推進してきた。
今後もメンバーの経験や各界とのパイプを生かし、日イで協力してできる事業を模索していく考えだ。
日本に行く技能実習生や留学生が増えていく中でのサポートにも力を入れる。KAJIのフアド・カディル会長は「若い世代が日イの関係を強固にし、前に進めていけるように努力していきたい」と話した。(平野慧、写真も)