プルサダ元学長2人へ 外国人叙勲 カマルディン氏とオロアン氏
ダルマ・プルサダ大学学長を務め、2017年の外国人叙勲で旭日中綬章を受章したカマルディン・アブドゥラさん(76)とオロアン・パルドムアン・シアハアンさん(77)の勲章授与式が24日、南ジャカルタの駐インドネシア日本大使公邸で開かれた。
カマルディンさんは06~11年、ダルマ・プルサダ大学学長を務め、日本の大学との交流を促進、同大学の発展に寄与するとともに、自身の専攻する農業分野での学術交流を促進させ、日本とインドネシアの友好関係の強化に貢献した。
また1979~2005年、在インドネシア日本大使館が実施した日本政府奨学金選考の選考委員を務めた。
オロアンさんは11~15年、ダルマ・プルサダ大学学長として「ものづくり」の精神を持つ学生の育成を掲げ、産業界からの要請に応えられる大学づくりに尽力した。また日本の大学との教育、研究交流強化の展開に寄与した。
カマルディンさんと東京農工大の同窓で、オロアンさんと同じ賠償留学生第1期のギナンジャール・カルタサスミタ・インドネシア日本友好協会会長らがお祝いに駆けつけた。
カマルディンさんは「77年にボゴール農科大学で、学生や一般の人たちに日本語や日本について教え始めたときは、地べたに座っての授業だった」と振り返る。「日本政府奨学金事業の選考委員となり、インドネシアの若者が日本で学ぶ手伝いができた。日本政府が自分の活動を評価してくれたことが光栄だ」と喜びを語った。
オロアンさんは「日本でモノづくりや常に改善を求める意識、責任感など職業論理を学んだことが大きく役立った。少しでもその意識を若い世代に伝えることができたらと頑張ってきた。思ってもいなかったので勲章を授与されとてもうれしい」と語った。(太田勉、写真も)