株価一時急落 汚職事件受け リッポー・カラワチ
西ジャワ州ブカシ県のニュータウン「メイカルタ」開発に伴う汚職事件発覚を受け、リッポー・グループの上場企業で不動産開発大手のリッポー・カラワチの株価が16日午前、約10%下落(前日終値は290ルピア)した。
午後に入り持ち直し、5%程度下落(終値274ルピア)で取引を終えた。証券アナリストによると「投機筋が売りに走る傾向が強くなると、急落もありえる。インドネシア株式市場の規模の小ささではより目立つだろう」という。
メイカルタ事業は2017年に始まり、マンション開発が進む。中長期的には大学や病院なども建設していく計画で、発表時点では278兆ルピアの投資規模をうたっていた。
リッポーは日本など外国企業の事業参画も、案件に応じて歓迎する意向を示している。
ただ、ブカシ県など行政との間で各種許認可を得ていないなどの指摘があり、ことしに入りリッポー側は「クリアした」と主張していた。(平野慧)